最適・高性能
プロペラの設計は、各船舶の運航ニーズに合わせて最適な方法でおこなわれます。
開発
渦格子法(VLM)による非線形プロペラ揚力面理論を用いたプロペラ特性解析法は、翼輪郭や翼断面形状の違い、作動条件の変化によるプロペラ特性の影響を即座に求めることができ、より高性能なプロペラ形状の設計を可能にしています。また水槽試験によりプロペラ性能やキャビテーション発生の確認を行い、理論計算との検証を行ないます。
解析
有限要素法をはじめとする各種解析ソフトウェアを用いて、プロペラの強度解析などをおこない、性能、特性、強度の最適化を計った高性能なプロペラの開発、設計をおこなっています。さらに、最新の3次元CADを用いてプロペラの最適形状の検討や形状データを数値化し、精度の高い製品開発、設計をおこなっています。
設計
プロペラを最高の状態で稼動させるためには、それを駆動する機構にも設計ノウハウが必要となります。実験および実船からのフィードバックにより信頼性の向上を計り、最新の設計システムを活用し最適な推進システムを構築しています。
制御
可変ピッチプロペラの制御には欠かすことのできない油圧および電気の制御。長年に渡る実績の油圧制御技術、最新の電子制御技術を組み合わせ、各船舶毎に最適な制御装置の設計をおこなっています。
省エネ
効率の良いプロペラの設計、およびそのプロペラの最適制御を行なうことは、結果として、主機関から排出される炭酸ガス(CO2)や窒素酸化物(NOx)が低減されるので、環境にやさしい推進システムとなります。