14%の省エネを実現した、画期的な新型舵システム。
抵抗となる流体力を舵推力に変えた、GATE RUDDER® SYSTEM。
プロペラを囲む特殊な断面形状のダクトに入る流体に速度差を生じさせ、そこで得られる揚力を推進力として活用。
実船で14%の省エネ性能の実現をはじめ、数々の優れた特長を発揮します。
GATE RUDDER® SYSTEM の3大特長
ゲートラダー搭載船「しげの ぶ」、フラップラダー搭載の同型船、
2隻のデータを比較する ことにより、3つの性能が優れ ていることを確認しました。
1. 省エネ性能
実船で14%の省エネ性能
海上試運転による同型船との比較で、同一船速で 主機出力を14%低減することに成功。大幅な省エ ネ性能が確認されました。
年間就航実績では約20%の省エネ
ゲートラダー搭載船の1年間の燃料消費量は、季節 を問わず安定して低減。フラップラダー搭載船に比べ て、およそ20%の省エネ性能を確認しています。
2. 保針・旋回性能
高い保針性能を実現
2枚の非対称舵をそれぞれ適切な舵角で操作することで、低速時の 旋回径が小さくなり、微小舵角でもリニアに回頭します。
IMO※旋回径をクリア
- International Maritime Organization:国際海事機関
港湾内を想定した低速域試験では、フラップ舵を上回る性能を確認。 最大速力時でIMOの要求する旋回径をクリアしました。
3. 騒音抑制性能
船内騒音を低減
整流効果によりキャビテーションを抑制することで、舵機室内にお ける船内騒音が同一船速で5dB低減していることを確認しました。
水中放射雑音も低減
水中放射雑音として、特に重視される高周波でのノイズレベルを低下。 ソナーなどの計測機器への影響や、海洋生物への影響を低減しています。
ゲートラダー搭載船とフラップラダー搭載の同型船を並走させた実船試験を実施
2021年12月30日、神戸 沖においてゲートラダー搭 載船「しげのぶ」とフラップ ラダー搭載の同型船を並 走させ、船速・主機出力など を比較する実船試験を実 施。その結果、同一主機出 力によりゲートラダー搭載 船の船速が明確に上回って いることが確認されました。