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   可変ピッチプロペラ 5000号機出荷について

2012年10月
かもめプロペラ株式会社
代表取締役社長 板澤 宏

 当社は、このほど可変ピッチプロペラ5000号機を出荷いたしました。販売開始以来50年で達成したものです。おそらくは国内はもとより海外においても例を見ない生産台数ではないかと自負しております。
これもひとえにユーザー各位の弊社に寄せてくださるご信頼の賜物であり、造船所殿、主機メーカー殿、協力企業殿はじめ関係各位にあらためて感謝申し上げる次第です。

 本機は、宮城県石巻市所在の(株)ヤマニシ殿に向けて出荷され、2400DWT型貨物船に搭載されます。(株)ヤマニシ殿は、東日本大震災による甚大な被害を受けられましたが、みごと復興され、本船は大震災後の初めての受注船です。記念すべき船に記念すべき本機を搭載いただけることはかもめプロペラにとってもまことに意義深いものがあります。

 当社は、1924年船舶用プロペラメーカーとして発足しました。本年は創業以来88年を数えます。船舶推進機器専門メーカーとして固定ピッチプロペラ、サイドスラスタ、軸系装置、推進・操船用各種制御システム、フラップラダー等をご提供してまいりました。とりわけ可変ピッチプロペラに関してはパイオニア企業としてお客様のご信頼をいただいてまいりました。
かもめの可変ピッチプロペラは、1961年独自技術にもとづいて開発されたものです。同年特許を取得する一方、折から開催された“躍進水産展”に出品し注目を集めました。この初号機は25トン型まき網灯船に搭載されました。
それまでにもCPPは輸入品や海外技術提携品が一部船舶に採用されてはいましたが、普及するにはいたりませんでした。しかるにかもめCPP搭載漁船が好成績をあげたことから、可変ピッチプロペラの操船性能と利点が着目されるところとなり、一気に需要が拡がりました。

 かもめCPPの特長は、プッシュプルロッド方式と呼ばれる変節機構にあります。堅牢かつ変節性能に優れるばかりでなく、油圧装置はすべて船内に配置されていることから、変節油の船外流出懸念がありません。二重三重のフェールセーフ機構を備えており、操船性能と安全性は国内外で高い評価を得て、“CPPのかもめ”といわれるほどにご信頼をいただいております。ことに荒天海域で航行・操業を行う船舶においては必須装備であるといわれる程であります。また高い操船性能を要求される官公庁船、海洋開発(オフショア)に従事するAHTS、PSV等の作業船、タンカー、フェリー、RO/RO及び漁船等には欠かせない推進装置として、又1973年のオイルショック以降は省エネ機器として注目され、あらゆる船舶に使われるようになり、世界でも例をみない出荷台数を数えてまいりました。取換え用プロペラを含めて数えますと5100台を超える実績となっております。 当社は、これを契機にますます船舶の推進性能向上、制御技術の革新をはかり、環境対応に優れた製品をご提供することを通じて、お客様本位のモノつくり会社に徹してまいる所存です。

■CP5000号機要目
 型式 CPC-130BF型  プロペラ 直径4300mm×4翼  出力 5920KW

■5000号機までの歩み

 初号機(国産初)1961(昭和36)年
 CP1000号機1969(昭和44)年
 CP2000号機1975(昭和50)年
 CP3000号機1982(昭和57)年
 CP4000号機1990(平成 2)年